スマホは勉強にとって害でしかないのか?

こんにちは。

横浜市旭区、相鉄線二俣川駅と鶴ヶ峰駅が最寄りの学習塾 Yです。

 今日はスマートフォンが勉強の効率に与える影響について科学的な観点から書いていきたいと思います。昨今スマホを小中学生でも所持するようになり、少しずつ学力の低下に影響があるのではないかと言われだしています。調べていくとただ勉強の時間を奪うだけではない深い理由がいくつか分かってきている状況ですので共有していきたいと思います。

 これは一番よく聞く内容ではないかと思いますが、寝る前のスマホの使用は睡眠の質を下げます。ブルーライトの影響や、多量の情報が脳に流れ込んでしまうことで脳が覚醒してしまい、寝不足になるということは聞いたことがある方が多いでしょう。もちろん寝不足の状態では、学校や塾の授業の内容は頭に入りにくくなり、もし学校で授業中に寝てしまえば授業態度の観点で成績にも影響します。家庭学習をするにも集中を保つのは困難ですし、睡眠時間が減ることでせっかく勉強した内容が睡眠中に定着する機会も減ってしまいます。

 スマホはアプリを入れれば入れるほど通知が来るようになりますよね。特にスマホを持ち始めた小中学生においてはこの通知が激しいドーパミン刺激となります。SNSに誰から返信があったんだろう?ゲームのイベントの通知かな?など、気持ちはスマホに持っていかれてしまうわけです。ドーパミンは「脳汁」なんて言葉で表わされる快楽時の分泌ホルモンですが、スマホの通知とコカイン服用時の分泌量が同程度という研究もあります。机の上にスマホがあれば、学習をしていてもいつもそれを頭の片隅に意識しながらの「ながら勉強」となり、通知が来るとスマホを手に取ることに抗えなくなることでしょう。すぐに集中が切れてしまうお子様はスマホを扱う時間について見直しをしてみてください。

 以前の学習塾で指導していたときに、一斉授業が終わって合間の休憩時間になると生徒が一斉にスマホを出して一心不乱に画面を見つめる様子を見たことがあり、首をかしげてしまうような気持ちになったのを思いだします。授業を集中して聞くのって疲れると思うのですが、休憩中にスマホって矛盾してないか?と思うのです。スマホはSNS、ニュース、動画、音楽、マンガ、画像などあらゆる媒体を見たり聞いたりできるため利用すると脳のキャパシティーに対して情報過多となり、どっと脳が疲れるんですよね。しかも画面が小さいので目もつかれて、スクロールして短時間でより多くの情報を頭に入れようと脳を酷使します。親との連絡などは仕方がないとしても、これは休んでいるとは言えない行為です。次の授業に集中する準備をしているとは言い難いですね。

 ③の内容に関連します。実は人間にとって何もせずにボーっとする時間は大切です。何もしない時間を作ることで記憶の整理を行うことができるんです。覚えたことを整理して、長期の記憶にして保存するという作業をするために、他の作業を脳にさせないという利点があります。しかし、塾の帰りの時間などで暇なのでスマホを触ろうとするとその機会を奪ってしまいます。せっかく頑張って覚えた内容もその2~3時間でほとんど定着せずパーになることも…。帰りの景色を見たり、ただゴロゴロしたり、何もしない幸せを感じられるようになりたいものです。

 スマートフォンの場合は自分からの情報発信が少なく、情報の受け止めがメインの使い道になっている人が圧倒的に多いと思います。つまり、インプット(記憶)だけが多くなりアウトプット(実践)が少なくなるアンバランスな状態になります。これが続いていくと脳の前頭葉の機能が下がり、判断力の欠如や感情の崩壊が起こり、うつ病のリスクが増大します。無論、健全な心が無くては勉学に励むことはできなくなります。実際に精神科での「スマホうつ」の患者数は年々増えているようで、その使い方には気を付ける必要がありそうです。

 今や電車に乗ると9割の人がスマホを見ている時代です。しかし、その様子を見ていると背筋や首が曲がっている人ばかりです。姿勢がスマホを見ているときのような形で固定されてしまうと、色々と悪い影響が出てきます。まずは肺活量の低下です。猫背になると肺を押しつぶす格好になるので、呼吸が浅くなり脳に行く酸素量が低下して脳の働きを弱め、萎縮させます。また、脳から出る「セロトニン」という幸福を感じたときに分泌されるホルモンの分泌も少なくなることが分かっています。ギャンブルや薬物で出てくる「ドーパミン」とは異なり、良く寝たときの気持ちよさ、入浴後のスッキリ感、良い映画を見たときの感動などを感じたときに出てくる物質です。これが出にくくなると自分に自信が持てなくなり、落ち込みやすくなります。猫背の人が自信が無さそうに見えるのはわけがあったんですね。

 これは勉学には致命的です。この頃、スマホを触りながらベビーカーを押しているママさんなどを見かけて「うーん」と困惑してしまう私がいます。家庭で親子がスマホを使い、直接話すことが少なくなってコミュニケーションの機会を奪っていることは多いのではないでしょうか。幼少期のコミュニケーションは極めて重要で、大人との会話で日本語の力を育みます。話す力、聞く力がもとになって読む力、書く力も育ちます。つまり、ここが育たないとテストの問題を読んで理解する力がつかないので勉強しても成果が出にくい脳となってしまいます。また、子どもの場合、スマホは動画媒体・画像媒体を見るのがメインになりますので、活字離れも促進するのは想像に難くないところです。

 ということで、子どもがスマホを利用することに挙げればキリがないくらいのデメリットがあるのは確かです。学習への集中をはかる意図で当塾でも原則、教室内でのスマホ利用を禁止しています。しかし、現代社会で親が子どもにスマホを与えないことが難しいということは明白です。今回参考にしました動画と書物の一部を以下のリンクにしておりますので興味があれば視てみてもらえればと思います。

次回はそれを踏まえて、スマホを学習に役立てることのメリットや、正しい使い方のヒントについて書いていければと思います。